獅子檀尻・獅子舞
朝日谷の獅子檀尻は、カラクリ細工が施されているのが特徴です。
屋根の上下高さ変動、90度旋回を可能とし、獅子舞奉納の際は、舞台袖の支えを出すことにより、広い舞台を作り出すことができます。
獅子舞の奉納は、昼宮のお旅所での奉納、神社御殿での還御式での奉納、 そして、境内では獅子檀尻の舞台で14種類の舞を、約3時間にわたる獅子舞の奉納をご覧いただけます。
朝日谷
朝日谷は元来、屋台村でしたが、昭和3年『津の宮・魚吹八幡神社1600年祭』の年に、揖保郡竹広村より、14種類の獅子舞を伝授し宮入して以来、秋季例祭に獅子舞を奉納しています。
獅子の舞は、18歳から30歳の若衆『獅子舞会』が中心となり、獅子の 周囲を小学生の『綾子』が華やかな衣装を身に着けて、可憐に舞うのが特徴です。 現在の『獅子檀尻』は、平成9年に新調され、横幅2.3m、長さ4.5m、高さ4m、総重量4.5t、檀尻本体は、総欅造りで、屋根は木曽檜造り、高欄は牡丹の彫り物、破風には飛龍の彫り物がそれぞれ施されています。
又、本体に巻いてある西陣幕の正面は獅子と牡丹の刺繍、側面には龍の刺繍が施されています。 又、この檀尻には、2つのカラクリ細工が施されているのが特徴です。
1つ目は、楼門をくぐる為に、屋根部分を柱ごと、上下させる事が出来る仕掛けです。
2つ目は、獅子舞奉納の為に、屋根部分が90度旋回する事が出来、また、舞台の袖を支える舞台受け部分が、本体より出し入れできる仕掛けです。
素朴で単調ながら、朝日谷の伝統として、連綿と受け継がれてきた、『朝日谷の獅子』をこれからも絶やす事なく、受け継いで参ります。
(平成28年 武神祭での獅子舞奉納 大技の披露です。)