檀尻(だんじり)

檀尻は、重さ3.5トン。小学生から大人まで力を合わせて曳きます。
綱を一気に引く姿、てこを使った方向転換など、その気迫に圧倒されます。 「檀尻流し」では、娘さんたちが太鼓、三味線、鉦、笛などを奏でながら、道中を盛り上げます。

(令和元年 10月 秋季例祭前に 過去の動画をリンクいたしました。)

垣内 Kaichi

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檀尻を操るのは、子ども会、中学生、修徳会、壮年の総勢約300人、さらに今日のために根曳き、梃子持ち、音頭出しなどが練習を重ねてきました。
この重厚な檀尻を操るには役員、曳き手、梃子持ち、音頭出しなどが心を一つにしなければなりません。
平成11年に建造されたこの檀尻の特徴は、総重量3.6トン、総欅造り二層屋根に加えて随所に施された彫刻と錺金具です。
唐破風の二層屋根は檀尻の美しさを追求したものであり、同時に檀尻全体に重厚さをもたらしています。
檀尻彫刻の基調は大空、地中、正面、後方から侵入しようとする邪悪を追い払うために、三枚の鬼板を配し、高欄に四神、拝懸魚に鳳凰と鷲を描いています。
また、土呂幕に魚吹八幡神社のご祭神をはじめ垣内にゆかりのある「長太郎さん」、「河野鉄兜・東馬兄弟」等の彫刻を配し、末永い垣内の発展と住民の幸せへの願いが込められています。
彫刻は二代目小河義保先生、錺金具は竹内錺金具店、檀尻本体は合田工務店が精魂込めて造り上げたものです。

興濵 Okinohama

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檀尻の下で待ち鉦をたたいていた太鼓集団『一擲』。
46歳以上の興壮会、26~45歳の興伸会、16~25歳の青年団、水掛けと電線上げをする中学少年団、小さいながらも締め込み姿で綱を引く子供会など、
町民挙げて重さ3.5トンの檀尻を総勢約500名が、上に乗る元締の指揮のもと、興濵の住民が心をひとつにして、村の宝『檀尻』を曳っぱります。

新在家 Shinzaike


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平成29年に84年ぶりに新調した檀尻で、平成30年が魚吹八幡神社秋季例祭の初曳きです。
淡路市の檀尻製作 神栄堂 梶内貴史師により素晴らしい檀尻が完成しました。大工棟梁 柏木庫八師 河野としお師、彫り師 松本幸規師、塗り師 久保雅裕師による檀尻です。
檀尻屋根の前後には獅子が睨みをきかし、泥幕狭間には四神の「青龍」「白虎」「玄武」「朱雀」、その間には新在家網干神社ゆかりの戎神がめでたい鯛をかかえ、そして魚吹八幡神社の神功皇后と応神天皇、泥台前には「波と潮吹き鯛」が透かし彫りで浮き上がって彫刻されています。
前柱に相撲の神、「力神」が左右に揃い踏み、御堂の狭間には四霊の「応龍」「鳳凰」「麒麟」「霊亀」がお守りしています。
檀尻泥幕は、「阿吽の玉取り龍」の織りを成し、金糸 銀糸で紡いでいます。四隅の房は「二重頭菊結び、二重房に金房」に新在家の赤糸が入り嫋やかに揺れ輝いています。
昭和8年に製作された檀尻の84年余りに亘る伝統と思いを繋ぎ、新在家檀尻の新たな歴史を刻み継承していきます。

余子濱 Yokohama


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現在の檀尻は、昭和60年に新調され、屋根の周りには色鮮やかな紅葉の飾り付け、本体は総欅が特徴です。
余子濱は、黄色の鉢巻・揃いの法被姿で綱練り・音頭・太鼓・鉦などの余子濱伝統を継承し、他地区に負けない綱練りを今年もご披露いたします。
特に、この後の宮入りの際には、根曳きが左右に移動しながら檀尻の進路を操縦し、楼門前まで檀尻を停止させることなく、一気に迫力ある宮入りをして参ります。
その後は、根曳きと梃子が一致団結し、素早く檀尻を据付位置まで移動させて行く、手際の良さもご覧下さい。