摂社・末社
摂社 敷島神社(せっしゃ しきしまじんじゃ)
左: 別雷神(わけいかずちのかみ)
中: 國常立尊(くにのとこたちのみこと)
右: 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
國常立尊は、日本書紀第一に、最初に現われ給うた神代七代(かみよななよ)第一の神である。国土地盤形成の神である。
伊弉諾尊・伊弉冉尊は、神代七代の最後の神で、誘い合われる男女の祖神(おやがみ)である。此の漂える國を修理固成(つくりかためなす)、万物生成化育のムスヒの神、すなわち、総てのものを産みなす神と讃えられている。
別雷神は、大山昨命の子にして、山の神・川の神・雷の神であり、すなわち農耕守護の神である。
本殿は、昭和五十三年兵庫県指定有形重要文化財に指定された。
金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)
大巳貴神(おおなむちのかみ)《大黒様》
又の名を大国主神(おおくにぬしのかみ)と云い、健速素盞鳴命(たけはやすさのうのみこと)の御子で兄弟が多く八十神あったと云う。
天上神である天津神に国土(葦原中津国(あしはらのなかつくに))の統治権を譲ることに承諾した。それにより出雲の国を経営し水利を通じ、田を墾き、山林を開拓、更には畜産業を興し、医療の法を教えた。縁結びの神として名高く、近世に至り海上交通の守り神として、海事関係者の信仰が厚い。この社殿は、網干船主組合の人々によって建立されたものである。
三神社(さんじんじゃ)
左: 崇神天皇(すじんてんのう)
中: 瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
右: 神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)
瓊瓊杵命は、天照大神より、三種の神器を授かり、多くの神々を随え、天の八重雲を押し分け、日向の高千穂峯に天降り、宮居を定められた天孫降臨最初の神である。
その四代目の子孫である神日本磐余彦命は、第一代神武天皇(じんむてんのう)である。天下統一の大理想を抱いて日向を船出し、大和地方を平定(神武東征(じんむとうせい))し、皇居を畝傍山東南橿原に定めた。大和朝廷の基礎を築いたので、「始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)」と讃えられている。
崇神天皇は、第十代天皇で、北陸・東海・西海・丹波の四地方をまとめ、辺境強化に努めた。また人口調査を行い、長幼(ちょうよう)の順を正し、租税の制を定め、灌漑の池を設け、諸国に船を造らせるなど、多くの治績をあげた。結果国運大いに発展し、神武天皇と同じく「御肇國天皇(はつくにしらすすめらみこと)」と讃えられている。
三神共に、我国の統一国家への発展に、大いなる基礎を築かれた。
松尾神社(まつのおじんじゃ)
大山昨命(おおやまぐいのみこと)
木花開耶比賣命(このはなさくやひめのみこと)
大山昨命は、大年神(おおとしのがみ)の子で、近淡海国日枝(比叡)の山に坐す神だとされている。グヒというのは山の樹木やその麓の田野の五穀をグヒグヒと伸ばし育ててくださる御神徳を指したものである。御両親が大年神と水の神であることから、五穀豊穣はもとより、水の神、酒の神、特に醸造の神として信仰が厚く、山城から近江にかけては、日常生活守護の神として広く信仰されている。
木花開耶比賣命は、大山祇神(おおやまずみのかみ)の子で、瓊瓊杵命の妃神(きさきがみ)である。海幸彦(うみさちひこ)・山幸彦(やまさちひこ)の母神でもある。富士山における浅間大神(せんげんおおかみ)であり、関東・中部地方では、「お富士さん」と親しまれ、雄大と荘厳・神秘と静寂の感を与えずにはおかない。霊峰と云われる由縁である。容色婉美であられたので、この御名がある。
武内神社(たけうちじんじゃ)
武内宿禰(たけしのうちのすくね)
孝元(こうげん)天皇の孫にあたり、景行(けいこう)・成務(せいむ)・仲哀(ちゅうあい)・応神(おうじん)・仁徳(にんとく)と、実に五代の天皇につかえ、三百歳近く生きられたと云う。
「大臣(おおおみ)」という位をもらったのも初めてである。
特に神功皇后三韓御親征(じんぐうこうごうさんかんごしんせい)に際しては、多大な功績を挙げた。また、皇子応神天皇を守り、養育した。
武内宿禰の子は、合わせて九人でここから実に約三十の氏族が輩出され、その中には、紀・葛城・平群・巨勢・蘇我氏などの有力豪族がある。このことから、子孫繁栄・厄除の神として古来より厚い信仰がある。
元金弊殿西側に在った社殿は、平成元年十月十八日火災により焼失、京都 石清水八幡宮の機構配置にならい、平成二年十月本殿瑞垣内の現在地に再建した。
厳島神社(いつくしまじんじゃ)
市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)
水の神であり、歌詠・音楽のことを掌り、才色兼備の神で、女性に関する全般にわたり霊験あらたかであります。又、弁財天(べんざいてん)と呼ばれ、福徳財宝の神としても信仰が厚い。
招魂社(しょうこんしゃ)
殉国陸海空軍人 1,547柱命
明治十一年八月創立
明治十年の西南戦争より、大東亜(第二次世界大戦)戦争に至る迄の網干区、大津区、勝原区、石海の一部、余部区出身の陸海空軍人の殉国者の御霊が奉祀されている。
境内散策
鳥居
楼門(ろうもん)大門
兵庫県有形重要文化財(昭和五十四年三月二十日指定)
鐘つき堂
手水舎
神馬舎
注連柱
狛犬(獅子)
江戸力持 三ノ宮卯之助像と力石
放生池
神馬
池田昌夫先生詩碑(祭の夜)
北庭園
明治35年作 拝殿軒唐破風飾瓦
古神札収納所
当神社でお受けになられ、氏神様に身の安全と健康をお守り頂いた、御神札・御守等を一年間のお礼として氏神様に感謝の気持ちでお参り下さい。
またそれぞれの神札は、浄火をもってお焚き上げを致しております。
※仏具(経本・数珠類)・人形(ぬいぐるみ)・民芸品の置物・年賀状・写真・結婚式の祝儀袋などは、持ち込まないでください。
※お正月前にホームセンター等で購入された、鏡餅の袋・紙製三方等は自治体の一般ゴミとして処分して下さい。
お正月の注連飾りについては、極力各自治会のとんどへお持ち下さい。
とんどが無い自治会や、とんどに持って行けなかった方は、神社へお持ちいただいて構いません。又、本来神社で受けた御神札・御守は極力受けた神社へお返しするのが望ましいですが、遠方神社で受けて返しにいけない場合はこちらへ納めても構いません。
境内の四季
春
夏
秋
冬